「お前男なのに女みたいな髪型してんのな!」

ボクの髪が引っ張られる。これはいつもの光景だ。

ボクは友達がいない、なよなよしていると言われて何かにかこつけて

いじめを受けている。

月城 飛鳥(つきしろ あすか)というボクの名前ですら馬鹿にされる。

何カッコつけた名前してんだよ! って。

 

もう慣れてしまったんだ、正直。

そしてボクは学校が終わると女の子の格好をして町に出る。

どこから見ても女の子らしい、おっぱいは勿論無いけど貧乳属性というのもも

あるしね。

それに声だって女の子だ。

この開放感がたまらない。無力なボクの唯一の楽しみだ。

 

さて今日は新しい服を買おう。さすがに外で着るわけにはいかないけど、ナースさんなんて

いいかな?

 

と、突然「飛鳥君」とボクを呼ぶ声がした。

花咲 芽吹(はなさき いぶき)先輩だ。いつもツンツンしてる先輩だ。

言い忘れたけどボクは高校3年生。じゃあ何故芽吹先輩が『先輩』なのかというと、ダブって

いるからだ。成績が悪いのかどうかは知らないけど芽吹先輩はダブって二年間三年生をしている。

「あ、芽吹先輩」ボクは少し体を縮こませて言う。

「あのさぁ、同級生だから先輩ってやめてくれる? ダブってる皮肉なの?」

「い、いえ、そんなワケじゃ。ただ年上だから」

「……なんかあんた、イラッと来る」

「ご、ごめんなさい」

「それよそれ、何卑屈になってんの? 本当にイラッとする」

 

嫌だなぁ、からまれてしまったみたいだ。芽吹先輩は女子ボクシング部のキャプテンで

殴られたらボクなんて一発でノされてしまう。

 

「あんた、いつもいじめられてるけど悔しくないの?」

お説教が始まった。

「ボクは弱いし、なよなよしてるからしょうがないんです……」

「かっ! 情けない!」

「あの、服選びたいんでこのへんでいいでしょうか」

「良くないっ!」

「えっ、よ、良くないですか」

「全然良くない。ただの負け犬じゃない!」

「は、はぁ」

「今からアナタを鍛えてあげる!」

「いやボクは服を選びに」

「いいから来なさいっ!」

「は、はい」

 

ボクが連れて行かれた場所は廃れたボクシングジムだった。

「さあ鍛えましょうね!」

「あの、ボクは別に鍛えるとか……」

「いいの!脱ぎなさい!」

「何をするんですか?」

「スパーリング、ボクシングの」

「えっ、でも殴られるのは」

「いいから全部脱ぎなさい!」

「えっ、トランクスするんじゃないんですか?」

「スカートだけ残して後は脱ぐ! さあ脱いで!」

 

ボクはスカートいっちょうら。とても恥ずかしいけど、そのあとひどく驚いた。

芽吹先輩は全部脱いで……その、大きなおっぱいに、薄い毛の向こうにあそこの割れ目が見えて。

ボクは初めて女性の裸を見たのでとても恥ずかしくなってしまった。

「何顔を真っ赤にしてるの!?」

「ご、ごめんなさい」

それからマウスピースというものをつくらされた。ボクサーがよく口に入れてるやつだ。

これを入れないと口の中がズタズタになるって教えてくれたけど、ズタズタになるほど殴るんだろうか。

 

お互い全裸でマウスピースを加えてグローブを付けた状態でリングの上にあがった。

「あの芽吹先輩、ボク、パンチの打ち方知らないんですけど……」

「ごちゃごちゃうるさいわね! 適当に殴りなさいよ! さぁ!」

「え、えーと、えいっ!」

見事空振り。

「全然駄目ね、ほらっ」

ずむっと頭の芯まで音が響いた。ボクのお腹にパンチがめり込んだみたいだ。

「あうっ……うげっ」

ボクは口に溜まった唾液をダラッと滴らせた。

「もう、そういうやられ顔も……萌えるのよ」

「うぐっ……え? 何か言いました?」

「何も言ってないわよ! どんどん行くわよっ!」

芽吹先輩は容赦なくボクの顔面にパンチを浴びせてきた。

恥ずかしいけど唾液がその度にまき散らされた。ばっちいから後で掃除しないと管理人の人に

怒られちゃうな。朦朧とした意識の中でそう思っていた。だけどそう思いつつも

普通は殴られたら痛くて萎えちゃうんだろうけど、何故かおちんちんが大きくなって……。

「ほー、殴られて勃起? 大したものね、スカートの上からこんもりおちんちんが盛り上がってるわね」

そう言われて顔が熱くなった。きっと顔はどんどん紅くなっているに違いない。

「ほらっ!」

アッパーが炸裂してボクの顎は突き上げられ、あおむけにダウンした。

「スカートで見えないのもなかなかのものね。ここおちんちんのさきっぽ?スカートに液が滲んでるんだけど」

「ご、ごめんなさい、ごめんなさい」

ボクは両手のグローブで顔を隠した。恥ずかしいよこんなの

「あんた、女の子になりたいの?」

「……は、はい、なりたいです」

「へぇ、最近多いよねそういう子」

「多いかもしれません……」

「じゃあ一気に行っちゃおうかな」

「え?」

ぼーっとしている中、鈍い苦しさが腹部を襲った。

ダウンしているボクのボディへ芽吹先輩がパンチを突き下ろして来たのだ。

「ぶほぁっ!」

ボクは大量の唾液といっしょにマウスピースを吐き出した。

「はい私の勝ち、もう立てないでしょ? スポーツなんて全然出来ないでしょうし」

「は……はい……く、苦しいです」

「じゃあ私の好きにさせてもらうね」

芽吹先輩はボクのおちんちんをスカートの上から、くるむようにつかんだ。

そして上下にシュッシュッと擦る。

「じかに擦るよりいいかもよ? オナニーとかするの?」

そう聞かれたけどボディの苦しさと気持ちよさでボクは返事が出来なかった。

「男の娘っていうの? やっぱり女の人の裸とかにも興味あるのかな?」

シュッシュッとひたすら擦られる。

「ご、ごめんなさい、許して下さい、ボクをいじめないで」

「いじめてなんてないわよ。おちんちんをこするいじめなんてあるの?」

「な、無いですけど」

「ずっと目を付けてたんだ」

「は、はい?」

「あんたに目をつけてたの。同級生の男子とか下品で腹が立つけどあんたは可愛いもん。女の子に

おちんちんが付いてるだけみたいなカンジでさ」

そう言うとさらに激しく擦られる。

「だ、だめぇ!」

「ほら女の子っぽい。声もとっても可愛い女の子」

「だめ、イっちゃう。ダメだよいっちゃうよぉ!」

「おっとイかせない」

「えっ、えっ? イかせてくれないの?」

「ああもう可愛い、そんな潤んだ目で見ないで」

先輩は興奮している。ボクはもう男の娘に徹するしかないみたいだ。

「ほらこれ」

先輩がリングから一旦降りて持ってきたものを見てボクは絶句した。

「ペニバン、見たらわかるよね、これを私につけてあなたのお尻に突っ込むの。正式名称はペニスバンド」

「そんなの入らないよぉ」

「ローションがあるからね、さあ。四つん這いになって、それから歯を食いしばってもいいよにマウスピースをほら」

芽吹先輩は転がっていたボクの唾液まみれのマウスピースを取ろうとした、が、手と止めた。

「あーんして?」

「え? あーん」

僕の開いた口に芽吹先輩は自身のマウスピースを送り込んできた。

「私の唾でベトベトのマウスピースをくわえている方がお似合いね」

向きが逆なのでボクは逆さにして口に入れた。

「よしよし、素直でよろしい」

そう言いながら、そのペニバンに芽吹先輩はローションをかけている。

「さあ四つん這いになって、そうそう。ちょっと最初ひやっとするけど我慢してね」

ボクは覚悟した、四つん這いになって心臓をドキドキ言わせている。

突然ひやっとした。

「ひゃっ!」

そして一気にヌルッと何かがお尻に入ってきた。

「ごめんね? ごめんね? 動くよ?」

ヌッチャヌッチャと音がして芽吹先輩は腰を動かし始めた。

正直、オナニーより気持ち良かった。脳がビリビリ痺れて物凄い快感が頭を支配して何も考えられない。

「気持ち良いでしょ? 男の子のお尻って性感帯が集中してるからね」

「うそっ、気持ちいい、気持ちいいよぉぉ!」

ボクは我を忘れて喘いだ。

「そうそう、どんどん喘いでいいよ、声をあげていいよ? このジムは実は経営してなくて潰れててさ、誰も

来ないんだから」

「芽吹……先輩、いいよぉ、もっと、もっとぉ!」

「いいよ、もっと激しく動いちゃうからね」

ローションは生乾きになってきたけど潤滑の役目は果たしており、逆に生乾きのために擦れる快感が増した。

 

「えっ、芽吹先輩、なんで? お尻なのにおちんちんから出そうだよ、出ちゃうよ!」

「出しちゃいなさい、スカート姿の可愛い男の娘ちゃん」

「出る、出る、イっちゃう!」

ボクは涎を垂らしながら喘ぐ。

 

 

びゅるっ! びゅるるるるるっ!

 

すごい量の精子が何度も何ども飛び出した。スカートがべとべとに白濁液で汚れる。

「この変態! 変態男の娘!」

「う、うん、僕は変態な男の娘です、あっ、出ちゃう!」

びゅるるるるるっ! びゅっ! びゅっ!

 

「あんたキンタマにどれだけ溜めてたの? 凄い量じゃない。こんな汚い液体出してるんじゃ女の子になれないわよ?

変態! 変態!」

 

「そうだよ、ボクは女の子になれない変態です、射精がどぴゅどぴゅして止まらないの!」

射精が一段落しても芽吹先輩はピストン運動を続けた。

 

びゅるっ、びゅっ、びゅるっ、びゅっ。

 

「出るわねぇ。オナニーしないの?」

「し、します、くはぁっ!」

「どうやってオナニーしてるの?」

「メイド服を着て自分の姿を鏡に写して、醜いおちんちんを晒しながらそれを必死で擦るの……」

「やっぱり変態ね。キンタマが空になってもやめないんだから。あんたが死んだってね!」

 

どぷっ、どぷっ!

 

しばらくするとボクは横たわって息をゼイゼイとさせながら己の精液のまき散らされたリングの上に転がっていた。

「全部出し切った?」

「出し切った、もう何も出ないよぉ」

「やっとタメ口になってくれたね、先輩とか何とかアンタに言われたくないからさ」

「な、何でボクにここまでするの?」

 

「アンタが可愛いから。ほら、ラブレター出すなんてガラじゃないし、犯したら一発で済むでしょ?」

「ひどいよぉ」

ボクはシクシク泣き出した。

「ああもう、可愛いんだから」

そう言って芽吹ちゃんはボクをぎゅっと抱きしめてくれた。おひさまの匂いがしてとても落ち着いた。

 

「さて、それは置いておいて、きちんと強くなる為のトレーニングしようか」

「え、ええっ?」

「だってボクシングだもん」

 

それからボクは散々パンチを食らった。

唾液を吐き出し、顔は腫れているのに次々とパンチを芽吹ちゃんは打ってくる。

「ぶへぁっ!」

マウスピースを吐き出してボクはロープにだらんとぶら下がった。

「今日はこの位にしておくか」

「もう嫌だよ、弱くてもいいからこんな痛い思いしたくないよ」

「う、うーん、そんな目で見られたら困るな。強くさせたいと思ってたんだけど」

芽吹ちゃんは頭をポリポリ掻いていた。

「じゃあ次に二人っきりで会うときはここを舐めてくれる? 今度は私をイかせてくれる?」

芽吹ちゃんは自分のあそこをグローブで指した。

「う、うん。今は頬が腫れて無理だけどいいよ」

「決まり、なんか想像しただけで濡れちゃう」

 

こうしてボクと芽吹ちゃんの関係は始まった。

 

 

 

「テメーなよなよしやがって! 女々しいんだよ糞野郎が!」

ボクは相変わらず因縁をつけられていじめられていた。

 

バキッ!

 

突然ボクをいじめていた一人が殴られ弾き飛ばされた。

「テメー! 私の飛鳥に何すんだよ!」

そう言ったのは芽吹ちゃんだった。

「お前らもいじめてたよな? 覚悟しろよ?」

「ひ、ひぃっ!」

いじめっこ達の悲鳴が教室にこだました。

そのあとは……容赦無かったとだけ記しておくね。