『姉へ、姉へ』

 

 

「ねえ、確か……何だっけ、最近なんとか賞を取ったバンドのCD買ってたよね」

「だっ! 勝手に俺の部屋のドア開けるなよ! ちゃんとノックしろって言ってるだろうが! いいかげんにせー!」

「あ、ごめんごめん」

姉キはそう言いながら頭をポリポリと掻きながら俺の部屋を出て行った。

俺は田中大輔。姉は田中尚美と言う。日々の日常会話では経に俺は姉に悪態を付いているが、心の中でははっきり言って姉キが好きでたまらない。俺は普段隠しているが変態だ。姉の色んな部分に興奮している。例えば

 

     女子ボクシングの選手である

     パンツが臭い。だけどそれが逆に興奮する

○俺のタイプ。むっちりした体に童顔にショートボブの目がぱっちりした感じ、たまらない。

 

この二つがでかいかな? 俺はぶっちゃけ女子ボクシングファンで、そんな中でも姉キがボコボコになる状況が見れないかなと日々熱望しているが、お目にかかれない。試合を見に行った事もあるが、何っていうかなぁ、倒れそうになったらすぐレフリーがしゃしゃり出てきて試合を中断したりする。あれだけは許せないと俺は思ってるね。とことん極限まで見せろと言いたい訳ですよ。

 

俺は二十歳のフリーター。姉は二十五歳のどこかの会社の経理をやっている。そんな中、ボクシングジムでトレーニングをしたりしてたまに試合に出る。プロのライセンスは持ってるので暇さえあれば試合に出る。

だがさっき言ったように試合がヌルいのだ。血反吐を吐いて倒れるまで打ち合う壮絶な試合が見たいのだ。

俺はため息をつく。女子ボクシングフェチって形見狭いよなとついつい思っちゃうんだよね。

だから妄想で抜いてるよ。

俺がセコンドで、ラウンドが終わったインターバルで姉の吐き出したマウスピースを洗う。洗う前に散々匂いを嗅いでやる。どんな匂いがするんだろうな〜、やっぱり唾のツーンとした匂いがするんだろうな。

まあこれがオカズだ。これで俺は抜いている。

 

「ねえ大輔?」

 

姉が突然部屋に入ってきた。妄想中にだぞ?

 

「あのさ、大輔。親には言って欲しくないんだけどさ」

「ん? 何? 厄介事に巻き込まれるのは嫌だからな」

俺はあえて悪態をつくと、さも興味なさげにそっぽを向く。本当は興味津々なんだけどね。

 

「地下女子ボクシングって勝っても負けてもわりと大きなお金が出るらしいよ?」

 

「危ない場所じゃないの? 生きて帰れないとか」

俺はそう一蹴したが

 

「大輔のパソコン借りるね」

と姉が言い、URLを打ち込み終わると俺の全く知らないホームページが出てきた。俺はフェチなので女子ボクシングのホームページはほぼ周り尽くしているのだが、ここは始めて見る。

 

「あのさ、町をうろついてたら、試合に出ませんかって言われて名刺を渡されてさ、そこのURLを入力したらこのページが出てきたってワケ」

 

「ほ、ほう」

俺はあくまで無関心を装う。

「それでさ、親にも部活の人にも頼めないのわかるよね?」

「まあそうだな。地下女子ボクシングなんて響きからして危ないじゃないか」

「うん、だから大輔がセコンドで入ってくれないかな? と思ってさ……。ボディーガードっていうやつ? お金かなり入るからちょっとこれやってみたいんだよね」

「なるほど……ね」

 

俺の頭の中ではもう決まっていた。勿論やらせて頂きます! と。

よく考えろ? ラウンドが終わる度に姉のマウスピースを手に出来るんだぞ? そりゃあやるべきでしょう。こっそりと匂いを嗅ぐ事も出来るかもしれない。だが俺は

「うん、考えておくよ」

と言ってしまった。

「う、うん。良かったらお願い。親には言わないでね」

そう言うと姉は俺の部屋から出ていった。

俺はその晩、俺がセコンドに出た場合を想定してオナニーをする事にした。我ながら情けないが妄想力をなめんなよという考えもあり、想像でオナニーをする。

インターバルで帰ってきた姉は汗臭く、しょっぱい匂いやすえた匂いがする。そんな中、マウスピースを洗うために俺の出した手の上に姉がマウスピースを吐き出す。

それは唾まみれだ。

この辺まで考えた時点で俺は射精をしてしまった。予想以上に早かったのでティッシュを用意する事もなく、トランクスの中へ発射してしまった。俺はただ溜息をつくだけだった。

 

 

そして数日が経った。俺は、もったいぶりながらも姉の話に乗る事にした。

「俺セコンドだけでいいんだよね? ルールとかよく知らないんだけど」

「大輔はインターバルの作業と、もし何かあったときのボディーガード。この二つだけでオッケーだからね」

「ああ。でもボクシングやってる姉キの方が強いってか、セルフボディーガード出来るんじゃね?」

「試合でボコボコにされた時に何か起こったらどうする?」

「そうか……。って、ボコボコ?」

「だってぶっ倒れて動かなくなるまで試合が続くんだよ? だから負けた時はボコボコになってるワケ」

 

俺は心の中でガッツポーズをした。

よし!

よし!

相手も女性なハズだからどちらにしても女子ボクサーのボコボコ姿が拝める。よし!。

 

なんて最低な考えの俺。そんな俺を俺は好きだけども。

 

試合当日、俺達は試合会場へ着いた。潰れたライブハウスに入るとそこは大きな会場になっていた。結構人が入りそうだ、この辺は自転車でウロウロしていたので、こんな場所があったのかと驚いた。何で今まで知らなかったのかと後悔したがまあいい。今回の試合で楽しんで、ここの常連になってオナニーざんまいしてやる。

 

 

面倒くさい事は説明しなくていいよな? 色々準備があって、姉と対戦相手がリングの上で向き合っている。相手は茶髪でポニーテール。美人系だ。良しいいぞ。

 

 

しかしトップレスとは想定しなくもなかったが、こう……当たり前のようにおっぱいを出している姉キを見ると妙ではある。素直に興奮しても良いものだろうけど、あまりにあっけなくおっぱいを出されたので脳の中の伝達回路が混戦してるんだろう。あれだ。きっと後からジワジワ来るんだよ、エロい気持ちが。

 

しかしリングの上は証明のせいで暑い。見上げるとリング中央部分の真上に四面の巨大ディスプレイがある。これで試合を色々な角度で見られるかな?

色々考えていると姉キが俺のいる青コーナーに戻ってきた。後は開始のゴングを待つだけだ。緊張する場面なのだろうが、紺色のブルマは反則だろう。素晴らしいじゃないか。

 

そこから妄想を広げようとしたとたん、ゴングが鳴った。俺は急いで純白のマウスピースをケースから取り出して姉キの口へねじ込んだ。

特注でダメージを吸収しやすい、姉キの口には少々大きな肉厚のマウスピース、上手く口にねじ込んだ後、姉キの口の中の温かさが伝わって何とも言えない気持ちがした。

 

姉キは普通に強い。フットワークも大したもので相手を翻弄している。

そして距離をはかってのジャブ。まずはジャブでけん制するらしいね。王道な戦術なのだろう。

相手もなかなかの動きだ。ポニーテールをさらさら揺らしながら軽いフットワークでリングの上を泳ぎ回っている。

 

このパターンはこの地下女子ボクシングでも見れる。泥沼になった試合を見たいのになぁ。

 

しばらくリングの上で二人がトントンとステップを踏む音だけが響いていたが、突然音は一人分になった。

相手が止まったのだ。

「こういうのってイマイチ客がノらないんだよね、やっぱり豪快にやらないと次から試合組めなくなっちゃうよ?」

そう言われて姉キもステップを止めて言った。

「原始的な殴り合い?」

 

 

「そうそう、しかも相手がぶっ倒れて動かなくなるまで試合はあるんだから、早いうちに打ち合いした方がいいんじゃない? 新人さんには解らないかもしれないけどね」

軽い挑発。

姉キはムッとしたような顔をして、ドシドシと相手の目の前まで進み、フックのような形で相手の頬めがけてパンチを打った。

 

それはヒョイとかわされ、カウンター気味に姉キのボディへ見事相手パンチがめり込んだ。

ドンッという鈍い音が響いた。殴り合いの喧嘩はしたこと有るけどここまで鈍い音で相手を殴ったことは無い。

姉キはひざをついて苦しそうに腹に手を当てている。

 

「新人さんは決まったように肉厚のマウスピースをして来るんだけど、ボディがあるんだよボディがね」

相手はしれっとそう言った。姉キはゆっくりと立ち上がり構える。ボディが結構効いたと思われるが姉貴は苦しそうな中で

「効いたけど試合には華がなくちゃね」

と言った。

すぐに姉はつんのめるようにダッシュをして相手に殴りかかった。

一発、二発と大ぶりのフックを打つが当たらない。三発目のフックは相手のグローブにキャッチされてしまった。

そして引っ張られると姉はいとも簡単にバランスを崩した。

そこへ相手からの右フック。

グシャッと音がした。

それは普通のボクシングでは見られないような場面だった。

姉キの顔は頬にめり込んだフックで歪み、白いマウスピースがニュルッと口いっぱいにはみ出て来た。それはヌラヌラと唾液でライトを反射して艶かしく光っていた。

「マウスピースが役に立ったね、そうやって口いっぱいにはみ出させてると、吐かせたくなっちゃう」

相手はそう言って動きの止まった姉キに今度は左のフックを打った。

ぐじゅっ!

先ほどと同じく姉キの顔は歪み、今度はマウスピースが盛り上がるかわりに口とマウスピースの隙間から唾液を吐き出した。

ビチャビチャッと唾液がマットに落ちる音がする。そう、音がするほど大量に唾液を姉キは吐いた、それだけにとどまらず、口から垂れる唾液で、おっぱいが唾液でコーティングされて、これまた艶かしく光っている。

 

俺は頭がクラクラした。あまりに非日常的な光景に頭がついて行っていない。

明るくて健康的なスポーツ女子、頭も良く、どこかしら品のある部分をたまに見せる。

 

そんな姉キが、俺の目の前で、おっぱい丸出しで顔を歪ませて、大きなマウスピースで口元をもっこりさせて唾液を大量に吐き出す。

ダメだ。俺はまだこの状況という波に乗れていない。

それから姉キがリングの上でフック攻めを散々されている間、俺は落ち着く為に素数をバカみたいに数えてた。

 

カーン

 

1ラウンドの終了のゴングで俺は我に返った。セコンドの仕事だ。急いで椅子をコーナーポストへ用意する。

そして緊張の……。

俺は右手を姉キの目の前に差し出した。

もう一発喰らえば吐き出してしまいそうなほど口から盛り上がったマウスピースが、ぬるーっとゆっくり全貌を表し、べちゃりと俺の手のひらへ落ちてきた。

生暖かい。それはぐにゅぐにゅと柔らかく、唾液まみれで……。

唾液が凄い。

マウスピースの歯をはめる部分に唾液が大量に溢れ出すほど溜まっており、少し傾けると俺の手の上へヌルーッとローションのように垂れて来て指の隙間からボタボタとリングの上へ落ちた。

 

ぶっちゃけ言うと、その姉の唾液でオナニーをしたいなと思った。ローションのかわりに姉の唾液。いや唾液というほど上品な名前では無い。唾という投げっぱなしな言い方がよく似合う。

「ご、ごめん」

姉キは荒い息をしながら少し恥ずかしそうに言った。

「い、いや。これ、洗えばいいんだよな?」

俺は慌てて色々な妄想をかき消して言った。

「洗って落ちるかな?」

妙な事を聞いてくるなと思った。唾液とはいえ洗えば落ちるだろう、そう思っていると

「落ちるかな、大輔の手に大量に着いたツバの匂い……」

「匂い?」

俺はその瞬間、手に付着している大量の姉の唾を嗅ぐ大義名分を得た。

嗅いでみると、当たり前のようにツーンとする匂い、そして鮮度が良いので生臭さも加わった匂いがする。

「臭いな」

勃起をひたすら我慢しながら俺は少し罵るように言った。

「ごめん……臭いよね」

姉キはそう言ったが、しんみりしても、もう上品ぶる事は出来ない。

まわりを見渡すと沢山の客が座っている。ライトの光の都合ではっきりとは見えないが、暗い中、たくさんのシルエットが見てとれる。

そんな大勢が見ている中で姉キは普段人前にはまず出ないだろうという唾、しかもそれを大量に吐き出したのだ。

 

そういう事を考えているとカメラを持った男が近寄ってきた。聞くと、このグジュグジュしたマウスピースを撮影するという。俺はそれを右手に乗せたまま見上げると天井の大型スクリーンに姉キのマウスピースがアップで写った。接写になるのか、俺が手元を見るよりも遥かにマウスピースの細部が見える。

指の間からとめどなく垂れている唾液も上手に、皆がわかりやすいアングルで写された。

 

日本はこんなにフェチ道が進化していたのか。俺なんてまだまだだな、と思い知らされた。

そして運営側からの指示で、マウスピースは洗わずに使い続けろという事を言われた。姉キは嫌そうな顔をしたが、運営側が言うのでしょうがないだろう。

 

そうこうしているうちに2ラウンド開始のゴングが鳴った。俺は姉キの口元へマウスピースを持っていく。

それを銜える前に姉キはポツリと

「私のマウスピースってこんなに臭かったんだ」

と呟いた。ショックだったらしい。

唾液でヌルヌルな状態のマウスピースが姉の口の中へ戻された。そしてファイティングポーズをとり、相手との距離を縮めていく。

 

試合運びを見てみるとどう見ても相手が強すぎる。百戦錬磨なのかもしれない。喧嘩のようなボクシング……喧嘩ボクシングというスタイルで戦うのに慣れているようだ。

姉キのパンチは空を切るばかりだ。

そしてすぐに相手のパンチが富んできて顔面を殴られる。

当然、姉キの顔はうっすら紅い。これだけ殴られれば当然腫れてもくるだろう。

ただ、マウスピースはしぶとい。パンチを食らうたびに姉キの口から盛り上がり、外へ出ようとニュルッと動くが、完全に吐き出されるまで至らない。これは大きく作って良かったなと思った。

2ラウンド中、相手は一発もボディを打たなかった。執拗にフックを打っていたような気がする。

要するに見た目をボコボコにすれば客が喜ぶからだろう。

姉キの足元は自分の吐き出した唾でグッショリだ。相手にとってはもう殴られるがままの無様な唾吐きマシーンなのだろう。

2ラウンドが終わった。姉キはよろよろと俺がいるコーナーへ戻ってくると、倒れるように椅子に座り

「ぶぇっ」

という妙な声とともにマウスピースを吐き出した。

俺がいそいで手を出しそれを掴むと、りんごを手で握りつぶしたように汁がまわりに散った。唾だ。

何でこんなに唾が出るのだろうと考えたが、異物であるマウスピースをくわえているからだなとわかった。

今回も俺の手の上で次々と唾を滴らせて行く。

いつもの姉を見ていると何からなにまで異様な事になっているのはわかる。

それに追加して、汗だくで鼻をつく匂いがする。

 

3ラウンド開始前に、また運営から通達があった。

ブルマを脱ぐようにとの事だった。

「ここまでやるか」

俺はつい口に出した。

女子ボクシングフェチの意図を濃縮させるような演出ばかりだ。

「脱げって事だから……さ」

俺は姉キのブルマに手をかけて、緊張に震える手でゆっくりと足首まで下げた。

目の前には湿ってふにゃふにゃした、だらしなく生えている陰毛があった。こんなに濃かったのか。

そして尿の匂いと磯の周辺に漂っている生臭い匂いがした。これが姉キの大事な部分の匂いなのか。

 

俺は家に帰ってからいったいどれをネタにオナニーをすれば良いのか迷っていた。どれも刺激的すぎる。

ブルマを脱がすと、カメラを持った男がまたやって来て、匂いを実況してもらえないかと言い出した。

そう言われるならしょうがない。俺は鼻に股間の部分を押し付けて匂いを嗅いでみた。

「その……ひどくすえた匂いがします」

俺のその一言で納得したのか、すぐにカメラを持った男はどこかへ行った。

「し、正直……」

姉キが突然言う。

「正直、ブルマ……臭かった?」

このへんは女性だから気になったのだろう。俺はしばらく答えに詰まったが

 

「頭がクラクラするほど官能的ないい匂いがしたよ」

と言った。まあ臭いといえば臭いけど官能的な部分も有った。色々な匂いが混ざって結局はすえた匂いになっているのだろう。

姉キは何か言いたそうだったが、すぐにゴングが鳴り、インターバルの時間は終わった。

そして急いで洗っていないマウスピースを口にじゅぶりとねじ込む。

 

相手もブルマを当然脱いでいるわけで、リングの上には裸状態になった女性二人がいる。凄い光景だ。裸で殴り合うのだから。

 

このラウンドも顔面をぶん殴られるんだろうなと思っていたら案の定。

だが今回は相手に腰が入っており、全力で姉キをぶん殴っている。

遂に姉キの左目が腫れて塞がった。

そしてヨロヨロしながらガードすらしていない。

「そろそろいいかな?」

相手はそう言った。何か特別な技でもあるのか? 俺がそう思っていると

相手は姉キを持ち上げてロープぎわへ連れて行き、何を両手両足をロープに絡めてしまった。

両腕、両足が広げられ、姉キの大事な部分はぱっくりと開いてピンク色の中身が丸見えだ。

 

「それ行くよ!」と相手は叫んだ。

そして無防備で張り付け状態になった姉キのボディへパンチを連発した。

どぅっ! どぅっ! どぅっ!

 

「ぶほぉあっ!」

醜い声を出して姉キは口からマウスピースを吐き上げた。

 

吐き上げたというのは、マウスピースを吐き出す瞬間に少し上を剥いたのでそういうニュアンスで言わせてもらった。

マウスピースはすぐに重力に従いマットの上に落ちた。

べちゃっ!

 

雑巾に水をたっぷり含ませて地面に叩きつけたような音だ。

跳ねたマウスピースから唾液が飛び散り小さな水たまりを作った。

そのままマウスピースはビチャン、ビチョンとランダムに跳ね回り沢山の水たまりを作り、うんざりするほど動き回りようやくコロコロと転がり

ペチョ

と情けない音をたてて動きを止めた。

 

「許して……もう許して」

姉キが小さな声で言う。もう今となっては地下女子ボクシングの試合を申し込んだ事をひどく後悔しているだろう。

 

相手は何も答えずに、姉キの吐き出したマウスピースを手にとると、しばらくグニュグニュといじっていた。

そして頷くと、姉キの前へ持っていき、大事な部分の穴へにゅるんと差し込んだ。

 

「マ○コからマウスピースを吹き出すってのも人気があるんだよ?」

相手はそう言うとグローブで器用に姉キのクリトリスを刺激し始めた。

 

俺は今まで姉キのそこは見たこともなかったので知らない事ではあったが、いじられたクリトリスはすぐに驚くほどの大きさに勃起してしまった。刺激を受けてクリトリスはびくん、びくくんと上下に。ペニスのように動いた。

しばらく刺激されていると姉キはひたすら喘ぎ声を出し続けた。結果として俺のオナニーのネタがまた一つ増えたって事だね。

 

うごめく肉壁の奥から白いモノがゆっくりと、ニュルリと出てきた。押し込まれたマウスピースだ。

「出しちゃえ」

相手はいっそう、クリトリスを刺激すると

ぶりゅっ

と音がしてマウスピースは噴射された。

今度は唾だけで無く、唾と愛液にまみれたマウスピースだ。

それも散々跳ね回って、そこまで跳ねるのかよ! と思った頃に動きを止めた。

俺は見上げたが案の定。

巨大スクリーンにそのマウスピースが映し出されている。

試合中だがカメラを持った男が寄ってきて、また匂いを嗅いでレポートしてくれと言ってきた。これまたしょうがない。俺は相手選手が持ってきてくれた姉キのマウスピースに鼻を近づけてクンクン匂いを嗅いでみた。

「何が何だかわからないですが、生臭さだけは異常に強いです」

抽象的なコメントであったが、合格だったらしくカメラを持った男はどこかへ行った。

 

そしてゴングが鳴り、3ラウンドが終わった。

相手選手が

「弟さんだったっけ? 助けてやりなよ」

と言ってきた。

ロープに宙吊りになっている姉キをロープからほどくと、肩を貸してやって青コーナーへ行く。

グッタリと椅子に据わった姉キは

「み、見た?」

と言った。どこかは言わなくても解る。

「見ちゃった」

俺はさっぱりと言った。

姉キはうつむいたままなので表情はわからない。

だがさすがに限界だろう。

「もうダウンさせられたらそのまま寝てなよ」

俺のその提案に、姉キは無言だった。

 

4ラウンド開始のゴングがなると、自分の唾と愛液にまみれたマウスピースを俺は口へねじ込んだ。

 

ボコボコの姉キはもう手も足も出ない状態だった。フラフラしながら殴られてばかりいる。

 

「よく頑張ったから終わりにしてあげる」

相手がそう言いながら思い切り振りかぶった。

そして真っ直ぐ、姉キのボディへパンチを叩き込んだ。

ずぶんっ! という音がして時間が止まった。

ボディに拳が突き刺さった状態でリングの上の選手たちは動きを止めている。

 

ムワッと熱気とともにすさまじい匂いが流れてきた。汗、愛液、唾。

正直臭い。

 

そしてしばらくすると、姉キの口からマウスピースがゆっくり、ゆっくりとにゅるにゅる顔を出し始めた。

大きなマウスピースはどんどん口から出て行く。

 

 

「ごぶっ!」

最後に姉キは透明なゲロをマウスピースといっしょに吐き出した。

「ごぽっ、ごぶっ、ごぶぇ」

ゲロがリングの上へ広がっていく。

もう俺も何が何だか解らない。

 

そんな中、姉キはルール通り「ぶったおれて動かなくなった」ので試合は終了となった。

 

 

姉キは控え室で診察を受けている。そのへんはきちんとしているらしい。死人が出たら洒落にならないもんな。

 

俺はぶらぶらと廊下を歩いていると、売店を見つけた。

ガラスケースの中には、姉キのブルマとマウスピース、生写真が並んでいた。

 

俺は気に入ったアングルの写真を一枚、購入した。

 

 

おわり