《彼女の趣味は?》

初めてだ。

彼女と付き合いだして半年・・・やっと家に呼ばれる事となった。

「お嬢さんを僕に下さい!なんちゃって・・・まだ早いよなぁ」

自転車でそれらしき家を探す。

あった。

どうやらボクシングジムを経営しているらしい。

入り口を探していると後ろから声がする。

「やっぱり来てくれたんだ♪」

「そりゃ来るだろ・・・それよりお父さんとお母さんに挨拶を・・・」

「残念でした!一週間ハワイへ旅行へ行きましたー♪」

彼女は楽しそうに言う。

「ちぇっ・・・緊張して損したよ」

 

家に入れてもらうと晩御飯は用意されていなかった。

「コンビにでもいいとおもってね♪」

「なんだよ・・・なんかこう手作りの味みたいなのを満喫したかったなぁ」

「気にしない気にしない!ところでボクシングってやったことある?」

「無いよ、喧嘩は日常茶飯事だけど」

「いいなぁ・・・」

「?」

「いいなぁって言ったの」

「お前喧嘩したいのか?」

「そうじゃないけど・・・」

彼女はもじもじとして何か言いたそうだ。

「俺とお前の仲だろ?何言っても引かないから言ってみろよ!」

「え・・・じゃあ・・・言うね」

「ああ」

「私、ボクシングで殴られるのが好きなの」

俺は少し考えた。

彼女はM?しかも打撃系?

「で、ひょっとしてアレか?・・・」

「うん・・・プレイしたいなぁって・・・」

 

かくしてカミングアウトを受けた俺は、彼女とボクシングをする事になった。

さすがジムだけあって本格的だ。俺はトランクスとグローブを借りて装備した。

彼女は・・・

「おぉい!お前上半身裸かよ!」

「うん、だって男の人も裸でしょ?」

俺は初めて彼女の胸を見た。こんなに大きな胸のヤツと付き合ってたのか。

「さあこいっ!」

彼女はグローブをぼんぼんたたき合わせながら気合を入れてきた。

「そりゃ」

俺は軽くパンチを打った。

彼女はそれをガードする。

「そんなんじゃなくて・・・本気でお願い」

俺は迷った。どうするべきだろう?

迷っていると、彼女がパンチを打ってきた。

顔面に一発。相当くらっと来た。彼女はきっと本気なんだろう。

(一発ならいいか)

俺は一発ほど彼女の顔面にパンチを打ち込んだ。

「むぐっ!」

彼女はマウスピースを口からはみ出させた状態でストンと腰から落ちた。

マウスピースをはみ出させた口は、さながら風船ガムを膨らましているような感じだ。

すぐに彼女は立ち上がって、俺にパンチを打ってくる。

「食らい足りないか?」

俺はさっき打った一発で自分に酔ってしまっていた。

右へ左へパンチを打ち込む。

「ぷふぁ・・・」彼女はマウスピースを吐き出して倒れた。

ヤラセではない、本当にパンチの威力でマウスピースがとんだのだ。

彼女が倒れている姿の横にマウスピース。栄える。

「やったわね・・・」彼女はマウスピースを口にくわえて立ち上がる。

俺は酔狂した。今度はボディに打ち込んでみよう。

ドゥボッ!!

ガードされることなく、彼女のボディに俺の拳は突き刺さった。

「おえ・・・」彼女が又、マウスピースを口からはみ出させる。

今度はそのマウスピースから唾液がボドボドと滴り落ち、マウスピースが艶にヌラヌラ唾液で光っている。

もう一発打ってみよう。

ドボッ!

「プぁっ!」彼女はマウスピースを口から噴射した。

そしてマウスピースは俺の方に飛んできたのでそれをキャッチする。

それは・・・正直エロかった。

彼女の歯型が付いて、歯の並びにあわせて円を描いている。

そして唾液でビチョビチョで、今手に持っているそれから彼女の口まで唾液の糸が引いている。

そして彼女は倒れた。

マウスピースだけでも興奮した。その匂い、キスでは考えられない匂いー唾液のツーンとする匂いだ。

これは俺の脳をダイレクトに刺激した。

そして、本来口を守るはずの防具が、ふだん表に出ないであろうものが、いや、彼女の歯型がついているという

表に出ては駄目なものが俺の手の中にある。

そもそも「唾液でビチョビチョになる防具」がある事自体イレギュラーなのかもしれない。

初めて裏ビデオを見た時の感触が蘇る。

もう一度匂いを嗅ぐ。

乾いてくるほどに匂いは増すようだ。

彼女その倒れた口と見比べると、口よりはるかにマウスピースの方が大きい。

だからはみ出た位であんなにモッコリしたように見えたのだ。

 

「いい・・・感じだよ」

彼女は少しすると立ち上がってきた。

そして俺の手に噛み付くようにマウスピースを口に入れようとして来た。

必死に口を大きく開ける。

俺は少し突っ込む感じで装着をしてやった。

 

さあ次は何のパンチを打とう。

迷っていると彼女の助言があった。

「顔・・・ぼこぼこにしていいよ・・・親も当分帰ってこないし・・・GWだから学校にも行かなくていいでしょ?」

俺は迷わなかった。

顔面を打つ!打つ!打つ!

最後に真正面に打つ!

彼女がグローブを咥えるような形でパンチを受けた。

ゆっくり引くと、グローブから彼女の血と唾液がぬるっと付着して糸を引いていた。

「もっと・・・もっと殴って・・・」

ふと気が付いた。

彼女のトランクスの股間・・・失禁したように濡れている。

性的に興奮しているのだ。

俺も例外ではない。

トランクスからしっかりと勃起の様子が見てとれる。

「いい・・・感じよ・・・」

彼女は腫れ上がった顔を向ける。

目が潤んでいた。

そしてクリンチをしてくる。

俺の勃起したペニスに、性器を乗せるように。

ようするに素股のような形になる。

俺の脳に快感がほとばしる。

ここでイってはいけない、俺は彼女を突き飛ばし、顔面を殴り続けた。

「あり・・・がとう・・・」そう言うと彼女はピュルッとマウスピースを空に吹きだして倒れた。

びちゃん!

唾液と血を吸ったそれは、濡れた雑巾を床に落としたような音をたてた。

彼女はまだ動いている、そのマウスピースを拾った。

そして俺のトランクスを一気に下げる。

「ご・・・ほうびね・・・」

マウスピースの内側のアーチを亀頭にはめて、ゴシゴシ擦ってきた。

「やべえ!イくぞ!」

我慢の限界だった。

「わぁ!じゃあこの歯の窪みに入れて!」

彼女が俺のペニスを掴んで、先をマウスピースのくぼみに乗せた。

俺は戸惑うこと無く発射した。

一度・・・二度・・・三度・・・四度・・・五度・・・

彼女は嬉しそうにそのマウスピースを咥えた。

そして、くちゃりくちゃりと口内で音を立ててマウスピースを動かしておどけて見せる。

「やった♪SEXじゃなくてもイけるんだね♪」彼女は満足そうだった。

こうして俺たちの秘密は出来た。

だがどうだろう?普通のSEXのように、挿入しないというのも考え物ではないか?

                                           おわり