《アフター・ザ・ラストバトル アナザー・ザ・ラストバトル》
「あと2〜3歩ってところだすか?追い詰めちゃうだすよ♪」
「くっ!」
美由紀は焦ってパンチをがむしゃらに打つが、美佐子はそれを
上半身だけでかわしてしまう。
(ジャブが来る!)
美由紀もベテランだ。同じ手で、ジャブは食らわなかった。
(今だっ!)
「うるぁぁぁぁぁぁぁ!」
美由紀は効くハズのない美佐子のボディに懇親の力を込めてパンチを打つ!。
どんっ!
やはりめり込まない。
「効かないっていっただす。ボディは鍛えて・・・」
「これはボディにダメージを与える為じゃない」
「ほ?なんだすか?」
「今のゴリ押しであなたは一歩分下がった」
「わわわ!ほんとだす!」
「はい一歩出ます」美由紀は一歩踏み出した。
勿論、ダメージにならない事は美由紀自信がよく判る。
だが、心理戦では美佐子に一矢報いた事になる。
「もういっぱあぁぁぁぁぁつ!」美由紀がボディブローを打つと
美佐子は両腕でガードし、全身も少ししゃがみ気味で踏ん張る。
(心理戦が効いてるとラッキーなんだけど!)
美由紀はフェイントをかける形でボディを打たず、美佐子の顔面にストレートを放った。
しかし美佐子のあまりの柔軟性には歯が立たず、先ほどと同じようにかわされた。
「フヒュー!美由紀ちゃんパンチする度にひゅんひゅん風を切る音がする、食らったら怖いだすなぁ」
「ええ、食らわすつもりだけどね」